NÄVER(ネーヴェル)

HANTVERKA NÄVER Fläta Tampa Vika(手芸「白樺樹皮」 編む・固める・折る)
EMMA DAHLQVIST(エッマ・ダールクヴィスト)

白樺は、痩せ地にも生え、陽の光を浴びて成長は早く寿命は短い。朽ちて土地の滋養となり、やがて豊かな雑木林を育てることから「マザーツリー」とも呼ばれています。
樹皮には、殺菌効果があり、油分を多く含み、水をはね、北欧〜ロシアなど亜寒帯地方で、日本でも北海道のアイヌの人々の間では、古くから屋根葺き材やカヌーの外皮材、編んで生活雑器として利用されてきました。


「白樺樹皮」はスウェーデン語でNÄVER(ネーヴェル)と言い、皮革や布地と同様に手工芸の素材として広く扱われてきました。本書は、スウェーデンの工芸作家による白樺細工の教本です。基本的な編み方や工具の紹介、白樺の樹皮の取り扱い方からはじまり、かご、ハンドバッグ、リュックサック、ブックカバー、タブレットケース、敷物など、編む・固める・折るの3つの手法で楽しむ白樺細工のアイディアを収載。その手順を写真とともに分かりやすく解説したもの。スウェーデンの美しい白樺の森の写真も魅力的な一冊です。