アルネ・ヤコブセン Room 606

Room 606 – The SAS House and the Work of Arne Jacobsen

中央駅とチボリ公園の近くに、スカンジナビア航空システム(SAS)のロイヤルホテル(現 Radisson Blu Royal)がある。コペンハーゲンの伝統的な街並の中に、初の超高層20階建てのビルということで、当時、賛否両論沸き立ったという。アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen 1902〜1971)が5年の歳月をかけ1960年に完成させた。


著名な「エッグ」「スワン」以外にも多くの家具、照明、カーペット、テーブルウェア、ドアノブ、水栓に至るまでアルネ・ヤコブセンがデザインを手掛けたけた。
2001年に初期コンセプトを継承しつつ全面改装となったが、唯一、606号室は「アルネ・ヤコブセン・スイート」として当時のままの色合い・内装が保たれている。

本書は、約500点の豊富な写真と図面により、1960年当時の姿を紹介。その過程でSASハウスとヤコブセンの初期の作品との関連性を明らかにしている。
著者はニューヨークを拠点とする建築家マイケル・シェリダン(Michael Sheridan 197年〜)。デンマークの近代建築とデザインの研究者として国際的に知られている。