ヴィルヘルム・ラウリッツェンのコペンハーゲン国際空港

Et modernistisk mesterværk モダニズムの傑作

デンマークカストラップ空港に1939年、建築家ヴィルヘルム ラウリッツェン(Vilhelm Lauritzen 1894-1984)設計の新しい空港ビルが建設された。当時、民間航空事業はまだ緒に就いたばかりで、空港デザインに関する先例はなかった。
ラウリッツェンは「形態は機能に従う」という機能主義的な手法により、建物をランドサイドとエアサイドを分け、ランドサイドにエントランスと建物に沿った動線をエアサイドに航空施設とゲートを配置した。その基本デザインは現在世界中の空港で主流となっている。
本書は、その「ヴィルヘルム・ラウリッツェン・ターミナル」と呼ばれるモダニズムの傑作を紹介する写真集である。

ちなみにラウリッツェンは、照明、家具などもデザインし、ルイスポールセンとともに製作した照明器具は1940年代から1950年代にかけて多く販売され、販売が終了した後もアンティーク市場で人気を集めている。