旅行のたびに各地の書籍を買い集めてきました。そのなかでも、北欧の国々で手にした本はとても魅力的で、蔵書も増えていきました。 工芸、デザイン関連の書籍をはじめ、絵本や時代物の古い図書にしても、そのどれもが他の国々で手にしたものとは、どこか違う。個人的な趣向によるのかも知れませんが、本一冊一冊の背後にある“ふくよかさ”とでもいったものを感じずにはいられなかったのです。 ならば、この世界をたくさんの人と共有したい。その“ふくよかさ”って何なのかを、もっともっと知りたい。そんな想いから、手持ちの本を元手に、北欧の洋書店をはじめました。 そろそろ6年目になります。 

 

 

 

手芸、テキスタイル関連書籍とともにヴィンテージ布地も扱っています

北欧の国々のデザインや工芸の世界。その源流には、古くから営まれてきた布地生産・織物を中心とした家内手工芸（スウェーデン語でHemslöjd/ヘムスロイド）があります。その伝統を学ぶ過程で集めた布地もお店に出しています。その多くは、1900年代中期〜後期のプリント生地やリネンダマスク織り。いずれも、大切に受け継がれてきたセカンドハンドの布地です。