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【Used】ヌータヤルヴィ- 領地とガラス製品
Nuutajärvi – kartano ja lasipruuki
Notsjö – herrgård och glasbruk
フィンランド国立博物館1983年展示図録
フィンランドのガラス産業の起こりはスウェーデン王国支配下の17世紀後半といわれている。
本格的なガラス製造は18世紀半ばになってからで、住宅建材として急速に窓用ガラスの需要が高まり、スウェーデン王国は、自国森林資源の枯渇懸念から、木材を多用するガラス生産をフィンランド領で行う方針を打ち出した。
ヘルシンキからおよそ150km北西、ふたつの湖の間に位置するヌータヤルヴィ村は、そもそもはスウェーデン軍属の邸宅・領地であったが、豊かな森林に囲まれたその土地を活用して、退役スウェーデン海軍少佐Jacob Wilhelm de Pontがガラス製造所Nuutajärvi (ヌータヤルヴィ社)を設立したのが始まりである。
フィンランドの大手ガラスメーカーの中では最も古く(1793年)、当初、窓用ガラスやワインや薬用のガラス瓶などを製造していた。1850年初頭、Georg Franz Stockmann(ストックマンデパート創始者)が経営に参画。
さらに中央ヨーロッパで流行していたヴェネチア様式のレースガラスの製造技師Charles Bredgemを迎え、様々なグラス製品を世に送り出すこととなった。また、他社に先駆けプレスガラス(型押しガラス)の生産を開始したのも同時期である。
Nuutajärvi (ヌータヤルヴィ社)は、二つの世界大戦、ソ連との冬戦争を経て、フィンランドのガラスアートの国際的評価を獲得する新たな時代を主導していくことになるが、本書は、それ以前に生産されてきた優美でクラシカルなグラスアートの世界を中心に紹介している。
言語|フィンランド語・スウェーデン語
作品|Oiva Toikka
サイズ|280×210×10mm
製本|ソフトカバー
ページ|144
発行|1983
出版|Museovirasto
ISBN|9519074775
※本品は1980年代に出版された輸入中古本です。個々の状態にもよりますが、経年劣化によるカバーの擦れや角のダメージ、中面に書き込みなどある場合がございます。詳しくは下記をご参考ください。
【商品の状態】
カバー ★★★☆☆☆☆
:角のダメージや擦れ、色焼けなど経年劣化がございます。
中面 ★★★★★☆☆
:全体に少々の色焼けなど経年劣化がありますが、概ね良好な状態です。